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手術1000万症例のビッグデータに成長 - 岩中督・NCD代表理事に聞く◆Vol.1

スペシャル企画 2018年8月4日 (土)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

外科系学会が中心となり運営する、手術症例データベース、NCD(National Clinical Database)の事業が2011年にスタートして8年目に入った。登録症例数が確実に増え、ビッグデータに成長。今はそれを利活用する段階に入りつつある。シリーズ「NCDで医療現場はどう変わったか?」では、各領域でのNCDの利活用の現状について取り上げていく。それに先立ち、NCDを運営する一般社団法人National Clinical Database代表理事の岩中督氏に、NCDの過去・現在・未来を総括していただいた(2018年7月9日にインタビュー。全2回の連載)。 ――NCDには現在、何施設が参加し、何症例が蓄積されたデータベースなのでしょうか。悉皆性はどの程度ですか。 岩中督氏 参加施設は約5000施設。消化器外科領域だけで既に約510万件以上、全体では約970万件(日本外科学会とそのサブスペシャルティ領域のみの症例数)の症例が登録されています。NCDがスタートした2011年と2012年に、地方厚生局への届け出が必要な症例とNCDの登録件数を突合したところ、約95%がNCDに登録されてい...