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地域医療に従事しながら博士号取得も可能 - 島根大学◆Vol.2

スペシャル企画 2018年9月5日 (水)  橋本佳子(m3.com編集長)

島根大学では、入試の段階で、僻地等での医療福祉体験活動を出願要件にするなど、地域医療への意欲が高い学生を選考するだけでなく、島根県内に卒業生が定着するためのさまざまな工夫をしている(Vol.1の記事を参照)。入学後もそのモチベーションを維持するための地域医療教育を充実させる大学は増えているが、同大の場合、卒後のキャリア支援に島根県と協力しながら取り組んでいるのが特徴だ。 (提供:熊倉氏) その一つが、大学院博士課程の「総合診療医指導者育成コース」。2014年に新設した。地域医療に従事しつつ、博士号を取得できる課程で、生活習慣病や認知症、がんなど、地域医療に重要な疾患に対する臨床研究、疫学研究などを実施し、将来、地域の医療現場の諸問題などを自ら解決できる能力、研究マインドの修得が目的。 島根大学医学部医学科科長の熊倉俊一氏は、「できれば国際的な素養も、身に付けてもらいたいと思っている。地域に戻れば、今度は地域枠の学生、卒業生を受け入れる立場になり、臨床現場だけでなく、学会発表や論文などの指導もできるようになってもらいたいと考えている」と説明する。同コースは2016年に、他の職種でも入るこ...