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「地域枠」、義務年限なしでも「地元」に定着 - 旭川医科大学◆Vol.2

スペシャル企画 2018年8月14日 (火)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

(旭川医科大学学長の吉田晃敏氏、同大入学センター・センター長の坂本尚志氏へのインタビュー。本文中、敬称略。経緯は、Vol.1を参照) ――旭川医大の「地域枠」は「入試の特別枠」で、義務年限付の奨学金貸与枠とは異なります。卒業後、地域に定着してもらうためには、入試における学生の選抜がまず重要になります。 坂本 地域枠には「AO入試北海道特別選抜」と、「推薦入試道北・道東特別選抜」があります。AO入試の2018年度の入学定員は37人で、160人の応募、推薦入試は10人定員に34人の応募です。いずれも、「卒後に原則として旭川医大病院で初期臨床研修を受け、後期臨床研修も同大病院を中心に受け、将来は北海道または道北・道東の地域医療に貢献する」ことを、入学生に「確約」してもらいます。 AO入試は「面接配分の多い一般入試」と考えていただいていいと思います。一般入試では900点満点のうち面接点は150点満点。これに対し、AO入試では1900点満点のうち、個人・集団面接や課題論文は合計で700点満点、大学入試センター試験が1200点。この点数配分に本学の意思が表われており、本学のアドミッション・ポリシ-...