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就職難!?米国心臓外科医の仕事探し

オピニオン 2018年8月12日 (日)  北原大翔(シカゴ大学 心臓胸部外科心肺移植・機械式循環補助 クリニカルフェロー)

[連載第1回はこちら] 前回の投稿でフェロー(訓練生)とアテンディング(独立した外科医)の給料の違いについて話しました。今回は現在僕(フェロー)がぶち当たっている大きな壁、アテンディングになるための就職活動について話します。アテンディングになると給料も跳ね上がり、たとえばフェローは年収600万円ですが、アテンディングになると年収6000万円!といった感じです。皆からはドクター何々とか言われてなんか敬われますし(フェローは呼び捨て)、専用の手術器具を使えますし(フェローは使いづらくてもアテンディングのものを使う)、自分の部屋があったりします(フェローは小さな部屋にすし詰め状態)。そうです、圧倒的にフェローよりもモテそうなスペックなのです。 シカゴ大学に学生や若手医師などが見学にくると「米国に来た目的はなんですか?」と目をキラキラさせながら質問してくることなどがあり、なんか仕方なく(期待を壊すのもあれなので)「たくさんの手術の修練を積んで、早く一流の心臓外科医になりたいんだよね」とちょっと遠くを見つめながらカッコつけて言ってみたりしているうちに、本来の目的がそのカッコつけに飲まれてきてしま...