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外科医の働き方改革にもNCDデータ活用 - 馬場秀夫・日本外科学会理事に聞く

スペシャル企画 2018年9月1日 (土)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

長時間労働の代表格が外科医であり、「医師の働き方改革」の議論が進む中、外科医の労働時間短縮は急務だ。NCDは、その改革を進める際にも役立つという。NCDを含む各種データの分析で、改革が必要な部分を同定したり、例えば手術時間の短縮に取り組む場合に、手術成績を落とさないことを確認しつつ進めることができるからだ。データの“見える化”で、手術施設の集約化を進める際に、関係者の理解を得ることにもつながる。日本外科学会の理事で、同学会の「外科医労働環境改善委員会」委員長を務める馬場秀夫氏(熊本大学大学院消化器外科学教授)に、外科医の働き方改革の視点からNCDについてお聞きした(2018年7月17日にインタビュー)。 ――日本外科学会で、医師の働き方改革を担当されているとのことです。 日本外科学会の理事の馬場秀夫氏 私は日本外科学会の理事で、この4月から「外科医労働環境改善委員会」委員長という立場で、外科医の働き方改革を担当することになりました。 本委員会はこれまで、外科医の労働実態を調査し、問題点を浮き彫りにすることが中心でしたが、今やるべきことはその対策です。一時はなり手が減少していた小児科医や...