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「薬局の最低限の役割の明確化、機能分化を」との意見も

レポート 2018年7月25日 (水)  橋本佳子(m3.com編集長)

「保険薬局が最低限、行うべき業務を整理し、機能分化を進めるという考え方もある」――。 厚生労働省の厚生科学審議会の医薬品医療機器制度部会(部会長:森田朗・津田塾大学総合政策学部教授)は7月25日、前回会議に続き、「薬局・薬剤師のあり方・医薬品の安全な入手」について議論。医薬分業に厳しい目が向けられる中、こんな意見が複数の委員から出された(資料は、厚労省のホームページ)。 NPO法人ネットワーク医療と人権理事の花井十伍氏は、「医薬分業でミニマム(最低限)、期待される役割を果たしていない薬局があるのではないか、という疑問がある一方、大学病院の門前薬局であってもカンファレンスに参加したり、地域で走り回っている薬局などもある」と指摘。薬局が最低限行うべき業務を規定し、その上で、一般の薬局と、在宅医療に取り組んだり、抗がん剤を取り扱うなど高度薬学管理機能を持つ薬局といった、機能分化を進めていく考え方もあるとした。 認定NPO法人ささえあい医療人権センターCOML 理事長の山口育子氏も、厚労省の資料(下図)について、「薬局における主な業務ではなく、『薬局ができる業務』にすぎない。『最低限、これをや...