1. m3.comトップ
  2. 医療維新
  3. 消費税の補てん不足、「4年間で888億円」

消費税の補てん不足、「4年間で888億円」

レポート 2018年7月27日 (金)  橋本佳子(m3.com編集長)

日本病院団体協議会議長の山本修一氏(千葉大学医学部附属病院長)は、7月27日の代表者会議後の記者会見で、「控除対象外消費税」の補てん不足の金額は、全国の約8000病院で、消費増税された2014年度以降の4年間で、888億円に上るとの推計を公表した。そのうち特定機能病院の補てん不足が約300億円を占めるという。「会議では、非常に強い怒り、憤りの発言が相次いだ」(山本氏)。 厚生労働省は7月25日の中医協の診療報酬調査専門組織「医療機関等における消費税負担に関する分科会」で、病院の補てん状況捕捉に誤りがあったと公表(『中川日医副会長「厚労省の二重、三重の不手際」、消費税補てん率調査にミス』を参照)。2016年度の調査では、病院全体の補てん率は85.0%で、特に特定機能病院の補てん率は61.7%と低い。 日本病院団体協議会議長の山本修一氏(右) 山本氏は、代表者会議の様子について、「非常に強い怒り、憤りの発言が相次いだ」と説明、「補てん不足を見直す機会は、何度もあったものの、それを逸していた」と指摘した。補てん不足を国に対して請求する意向についての質問には、「財源的に難しいかもしれないものの...