横倉日医会長「医療提供体制と医師の健康、両立を」

日本医師会会長の横倉義武氏は7月27日、厚生労働省に加藤勝信大臣を訪ね、日医主導で7月にまとめた「医師の働き方改革に関する意見書」を手渡した。同席した今村聡日医副会長によると、要約したものを使って加藤大臣に説明し、「現行法制の中でできることもあり、限られた時間の中で、要望をどこまで実現できるかは厚労省の検討会でしっかり議論してもらう」という趣旨の返答があった。 横倉会長（左）と加藤厚労相 横倉氏からは、日医主導で会議を設けて意見書をまとめるに至った経緯と、急に現在の医療提供体制に大きく影響するような改革は難しい一方で、医師の健康確保が医師にとっても医療を受ける側の国民の立場でも医師が健康であること重要で、難しい課題だがなんとか両立させたいという説明をしたという（意見書は、『時間外労働「医師の特別条項」など提言、日医主導会議』を参照）。 この他、西日本豪雨の被災医療機関などの復旧支援に関する要望書も加藤大臣に提出した。要望項目は次の通り。 <補助に関する要望> 補助対象施設として、要件を付さず全ての医療機関等とすること。 特に、救急医療や在宅医療等の政策医療実施機関以外であっても、地域で...