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積極的勧奨の「再開」、マイナスからの出発 - 三原じゅん子・参院議員に聞く◆Vol.3

スペシャル企画 2018年8月24日 (金)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

――HPVワクチンの定期接種化までの道のりと、今後、積極的な接種勧奨を再開して、以前の水準に接種率を上げるまでと、どちらが大変だと思いますか。 (撮影:的野弘路) これからの方が大変だと思います。マイナスからのスタートですから。定期接種化される以前、各自治体で独自に助成していたので、皆さんが期待しており、定期接種化には多くの方が喜ばれていました。しかし、今は科学的に問題ないと言っても、「やはり少し怖いな」と思う気持ちが拭えないのは事実かもしれません。 でも、子宮頸がんだけでなく、肛門がん、陰茎がん、中咽頭がんなど、他のがんも含めて、がんを予防するHPVワクチンは画期的です。それを思うと、一日も早く皆さんにワクチンを接種していただけるようにしたいのです。 ――科学というエビデンスがあっても、それを受け入れてもらえるかは別問題なのかと思います。「安全」と「安心」は違う。その意味で、コミュニケーションが大事で、一度だけでなく、繰り返しいろいろな立場の人が説明していくことが必要かと。 そもそも、「積極的な接種勧奨の差し控え」とした時、厚労省の説明の丁寧さが足りなかったと思います。定期接種から外...