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医学部時代、印象に残る二人の教授◆Vol.6

スペシャル企画 2018年8月6日 (月)  橋本佳子(m3.com編集長)

――青木氏は1962年4月、長崎大学医学部に入学。最初の2年間の教養課程の講義にはあまり興味が持てなかったものの、医学部の講義については今でも印象に残っているものがある。 教養課程では、講義をサボったら、進級できないので、皆が怖がりながら講義を受けていましたが、あまり面白くなかったというか、印象に残っていないですね。医学部の講義の方が、印象に残る先生が多いというか、教授の迫力が違っていました。それは担当する講義の違いが一因かもしれません。教養課程の先生は、例えば心理学の先生なら、自分の専門以外も含め、心理学全般を教えなければいけません。高校の先生とある意味、同じです。一方、医学部の講義では、自分の専門に特化して教えることができた。やはり、自分の経験を基に話せるか否かは大きな相違でしょう。 1966年に企画した長崎・雲仙での医学看護学生のサマーキャンプ(提供:青木氏) その中で特に印象に残っているのが、医学部4年生の時に学んだ診断学。担当は、東大から赴任した若手の橋場邦武助教授(今の准教授、後に内科教授)でした。週に1回、1年間にわたり、講義を受けました。 「医学は経験の学問」。それが橋...