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「医師の負担感」の軽減に、タスク・シフティング - 新保秀人・三重県立総合医療センター院長に聞く◆Vol.2

インタビュー 2018年8月15日 (水)  聞き手・まとめ:水谷悠(m3.com編集部)

Vol.1はこちら ――厚生労働省の「医師の働き方改革に関する検討会」が2月に出した「医師の労働時間短縮に向けた緊急的な取組」の進み具合は、いかがでしょうか。 「医師の労働時間管理の適正化に向けた取組」は真面目に考えなさいよということだと思います。委員会で月に1回、みんなで頭をひねってやっているところです。是正すべきレベルにあるのは間違いないですが、深刻というほどじゃないかなと思っていて、ちょっとずつ短くしていければなというふうに思っています。「36協定の自己点検」は、まだ煮詰めていませんが、変えていくつもりです。 「既存の産業保健の仕組みの活用」は当然やっていますが、実は前任地の三重大学で、その面の総責任者だったのですが、自分宛てに、「あなた働き過ぎです」と書いたこともあるぐらいで、内容はよく知っていますが、「希望しますか」といっても強制力がない部分もあります。そうはいっても、みんながみんな、タフな先生ばかりでもないので、ちゃんと利用するように促していきたいと思っています。 それからタスク・シフティングですが、負担感の軽減にはなります。余分な仕事っていうのはすごく疲れるのです。同じ1...