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「医師の働き方改革」の議論、けっこう優れモノ - 新保秀人・三重県立総合医療センター院長に聞く◆Vol.3

インタビュー 2018年8月20日 (月)  聞き手・まとめ:水谷悠(m3.com編集部)

Vol.1はこちら ――厚生労働省の「医師の働き方改革に関する検討会」の中間的な論点整理についてはどのようなご見解をお持ちでしょうか。 これ、結構優れモノだと思っています。よく分かっている人の意見が反映されているなと。1ページ目に、「一人ひとりの医師の崇高な理念により我が国の医療が支えられてきた」とありますが、まさしくそうですよね。「医療提供者のみの努力により、業務を効率化し労働時間を短縮していくという単純な図式でこれからの医療を形づくることはできない」と。たくさんそういうところがあります。 医療を受ける側の国民はこれまで強く意識してこなかったとも考えられますが、提供側だけでなく患者側等も含めた国民的な関わりによって、医療提供に対して考えていただかないといけない。まさにそうです。だから本当によくぞそこまでこれだけ踏み込んだなと思います。「医師の働き方」と言っているのに、「患者側も考えて」って言うのですからね。これを作っている人たち(厚生労働省の職員)が、大変な思いをして作業しているわけで、皆さんよく考えてくれているなというところだと思います。何となくやる気を感じますし、美辞麗句が並んで...