1. m3.comトップ
  2. 医療維新
  3. 東京医大事件「説明責任に尽きる」、山下AJMC会長

東京医大事件「説明責任に尽きる」、山下AJMC会長

レポート 2018年8月1日 (水)  大西裕康(m3.com編集部)

全国医学部長病院長会議(AJMC)会長の山下英俊氏(山形大学医学部長)は7月31日の記者会見で、東京医科大学の前理事長・臼井正彦氏と前学長・鈴木衞氏が7月24日に起訴されたことに関連し、私立大の入試・学生選抜について、大学の裁量権を尊重しつつも国民の納得できる制度であるべきとの認識を示した上で、「説明責任という問題に尽きる」との考えを示した。 2018年7月31日の記者会見で話す山下氏 AJMCとして声明などを発表したり、再発防止対策に取り組む考えはあるかとの質問に対しては、「どういうことが行われたのかは報道の内容しか知らない。全体の流れ、問題点を見極めて判断することになると思う」と述べるにとどめた。 山下氏は、大学入試に不正が入り込む余地について「まず国立大学にはルールがあり、個人(の恣意的な不正)によって、というのは効きようがない」と説明。私立大については、「将来、医師に必要な人材であるかを見極める方法は色々でいい」と指摘した上で、「国民の皆さんに納得していただける制度を、大学の裁量権を尊重しながら、(AJMCから)発信が必要であればしていきたい」と述べた。 東京医大事件については...