1. m3.comトップ
  2. 医療維新
  3. 医師会立看護師養成所、定員割れに危機感

医師会立看護師養成所、定員割れに危機感

レポート 2018年8月2日 (木)  高橋直純(m3.com編集部)

日本医師会の釜萢敏常任理事は8月1日の定例記者会見で、医師会立の看護師学校養成所などの状況について報告。応募者、入学者とも減少傾向にあり、「閉校すれば、地域の人員不足はより一層深刻なものになる」との危機感を示した。 調査は2018年5月に実施。2018年度に入学者があった医師会立の准看護師課程は177校(2017年度182校)、看護師2年課程70校(同72校)、看護師3年課程69校(同70校)、助産師課程5校(同6校)で、全体では321校(同330校)だった。 准看護師課程の入学者は2013年度の9166人から、2017年度は7692人と減少。2018年度は定員8083人に対して、入学者は6941人で、約1000人の定員割れとなっている。2018年度は6校が募集を停止しており、応募者数も2013年度の2万5348人から2018年度は1万1448人とほぼ半減している。入試倍率を2013年度と比較すると、准看護師で2.8倍から1.4倍、看護師2年課程で1.4倍から1.1倍、同3年課程で4.4倍から2.6倍といずれも低下傾向にある。 釜萢氏は「医師会立養成所は厳しい運営を強いられているが、県...