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「東京医大の得点操作、公平性、平等性欠く」横倉日医会長

レポート 2018年8月3日 (金)  橋本佳子(m3.com編集長)

日本医師会会長の横倉義武氏は8月3日、東京医科大学が医学部医学科の一般入試において女子受験生の得点を一律に減点していたとの報道について、「内部調査中とのことだが、これが事実であるとすれば、入試の段階で男女差別が行われていたことになり、受験生に対する公平性、平等性を欠く行為と言え、大変遺憾に思う」との見解を公表した。東京医大による真相の究明、文部科学省による徹底した調査と厳格な対応を求めている(資料は、日医のホームページ)。 同大は、2011年度以降、女子合格者を全体の3割前後に抑えることを目的として、得点操作をしていたと報道されている。 横倉会長は見解の中で、女性医師の就業支援に取り組む必要性も挙げている。「女性医師の場合は確かに出産、子育て等によって離職、あるいは休職せざるを得ないケースがあるが、今回のように入試の段階で性別のみを理由に調整をするようなことは、平等性の観点からも許されることではない」と指摘。短時間労働の導入や当直の軽減、院内保育施設の整備など、医療現場で女性が働きやすい環境整備を進めることが大事であるとした。 さらに日医では、女性医師を取り巻く環境の改善と男性医師の意...