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「新専門医制度、募集定員設定しマッチング導入を」

レポート 2018年8月5日 (日)  橋本佳子(m3.com編集長)

村岡亮氏 国立国際医療研究センター病院医療教育部門の村岡亮氏は、8月4日に都内で開催された第50回日本医学教育学会大会で、新専門医制度について、「基本領域別の適正な専攻医募集定員を設定した上で、専攻医マッチングを行うべき」と提言した。同制度をめぐっては医師の偏在問題がクローズアップされる中、「専攻医の偏在問題にできるだけ早く道筋を付け、専門医の資質・能力向上にエネルギーを集中すべき」と村岡氏は指摘した。 本発表はあくまで「私見」と断った上で、専攻医の募集定員の設定について、(1)全国の専攻医総数、(2)全国の基本領域ごとの専攻医総数、(3)都道府県ごとの基本領域ごとの専攻医総数、(4)都道府県内での基本領域ごとの専攻医分配――という4つのステップを提示。その上で、専攻医マッチングのプロセスも示した。「これを実現するには、いろいろな利害が絡むと思うが、日本専門医機構がプロフェッショナル・オートノミーとして実施すべき」(村岡氏)。 (提供:村岡氏) (提供:村岡氏) 「専攻医の全応募者に対し、募集定員が大幅に過剰」 村岡氏の発表のテーマは、「新専門医制度における専攻医の定員設定および募集方...