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女子の一律減点「時代錯誤も甚だしい」-日本女性医療者連合理事・対馬ルリ子氏

レポート 2018年8月6日 (月)  水谷悠(m3.com編集部)

東京医科大学が医学科の入試で女子受験生の点数を一律で減点していたとされる問題で、女性医師らでつくる日本女性医療者連合理事の対馬ルリ子氏は8月6日にm3.com編集部の取材に応じ、「日本の女性はもっと活躍できる。そこへ向かって努力しているのに、それに背を向けるやり方や考え方は、時代錯誤も甚だしい。発想が貧困すぎ、医療を良くしていこうという気があるのか」と厳しい口調で問題視した。 同連合は、女性医師が冷遇されたり排除されたりしているという問題意識から、その実態をエビデンスとして世に出すことや、医師としての研鑽などを目的に2017年2月に設立された。今回の事件 は私立大学が舞台だが、対馬氏によると、各地の国公立大についてもいろいろな疑惑がささやかれてきたそうで、同年8月、9月には種部恭子理事が「女性医師を『増やさない』というガラスの天井」という論考をホームページ上に掲載(詳細は、同連合のホームページ)。医師国家試験合格者の女性比率が、ここ15年ほど30%強でほぼ固定されていることに疑念を呈していた。 今回の女子受験生一律減点の報に接し、対馬氏は至って前向きに受け止めた。このようなことが行われ...