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東京医大「周回遅れ、20~30年遅れの発想」内部調査委員会・中井弁護士

レポート 2018年8月7日 (火)  水谷悠、高橋直純(m3.com編集部)

東京医科大学の入試不正についての内部調査委員会が、8月7日に開いた記者会見。委員長を務めた中井憲治弁護士は、不正を続けてきた東京医大について「周回遅れというか、2~30年遅れたような発想が根底に流れていたのではないかと想像する」などと述べ、厳しく指弾した。 中井憲治弁護士 午後2時から始まった記者会見は、調査報告書の説明と質疑応答で約2時間(『東京医大入試不正、臼井、鈴木氏に「個人的な謝礼」』を参照)。中井氏が所属する田辺総合法律事務所はもともと東京医大の顧問を務めており、特約を結んで7月7日から今回の内部調査委員会の業務を行った。委員は元東京地検特捜部長の中井氏、元東京高等裁判所部総括判事の原田國男弁護士、元高松高等裁判所長官の福田剛久弁護士の計3人。他に同事務所の弁護士10人(うち女性3人)が調査に従事した。 中井氏によると、特約では委員会には報告書を起案する権限があり、クライアントである東京医大は加筆訂正ができない。また、東京医大の顧問弁護士の仕事をしている人物は内部調査委員会に入らないことで東京医大側からの介入の可能性に対する障壁を設けた。東京地検特捜部の捜査が進んでいた状況で...