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「入試での女性・多浪差別の有無」、文科省緊急調査

レポート 2018年8月10日 (金)  水谷悠(m3.com編集部)

東京医科大学の入学試験で女子や多浪の受験生を一律減点するなどの不正が行われていた件で、文部科学省は8月10日、同様の事例がないかどうか医学部医学科を持つ国公私立大学81校に対する緊急調査を開始した。過去6年分の募集人員志願者数、受験者数、合格者数、入学者数を男女別、年齢別に問い、男子の合格率が女子を大幅に上回っている場合には大学としてその理由をどう考えているかを記載させるなどの内容。8月24日までにメールで提出するよう求めており、9月以降に公表する予定。2019年度の入試についても、別途調査を行う方針も示している。 同省は「各医学部医学科を置く国公私立大学学長」宛てに、8月10日に発出した事務連絡で、「医学部医学科の入学者選抜における公正確保等に係る緊急調査」を依頼した。 冒頭で、同省の前科学技術・学術政策局長が受託収賄容疑で逮捕、起訴されて「行政の公正性に疑念を持たせる事態を生じさせたことは大変遺憾」と改めて表明。一方で、東京医科大学の入試不正についても、極めて不適切と考えられる事態が判明したとし、大学設置基準や大学入学者選抜実施要綱で公正かつ妥当な方法で入試を行うことが求められてい...