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「国際健康開発」分野で活躍する人材輩出◆Vol.23

スペシャル企画 2018年8月23日 (木)  橋本佳子(m3.com編集長)

――2008年度からスタートした長崎大学大学院の国際健康開発研究科(2015年度から長崎大学熱帯医学・グローバルヘルス研究科に統合)は1学年10人。さまざまなバックグラウンドの学生が集まった。 途上国に行って、JICAで海外青年協力隊などの経験者で、「もっと勉強しなければいけない」と切実に感じている人を中心に選抜しました。4年制の大学をそのまま卒業してきた人ではなく、社会人経験者が中心です。一期生は、10人中、9人が海外青年協力隊の経験者。残る一人は女性医師として、臨床医としての経験は持っていました。 (撮影:松村琢磨) 学歴や経歴はバラバラ。医学系、工学系など専門も異なります。医学系でも、医師や看護師、薬剤師、検査技師など、有する資格はさまざま。ただ、共通していたのは、「将来、発展途上国での保健医療に貢献したい」ということ。共通の目標がある学生たちなので、われわれが定めたミッションに一緒に向かって進むことができました。 講義は、疫学と文化人類学、熱帯医学、公衆衛生学の4つが基本です。これらを実践するためには、優秀なスタッフが必要。教員は片峰茂先生(前長崎大学学長)が中心となり、本当に...