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昨今の医学生気質、“幼さ”が気になる - 札幌医科大学◆Vol.2

スペシャル企画 2018年9月17日 (月)  橋本佳子(m3.com編集長)

――札幌医科大学では、医学部の「2023年問題」に対応するために、臨床実習の時間を延長するだけでなく、それを実効性のあるものにするために、さまざまな工夫をされています。 これは本学だけ、また医学生だけに限らない問題だと思いますが、最近は過保護に育ったのか、“幼い学生”が多いように思います。医師国家試験に合格した後に、彼らを待ち受けているものが何かをあまり理解していないと思うこともあります。そうした学生に、さまざまな課題に気付くようになってもらうためには、どのような工夫や仕掛けが必要かを日々考えています。 札幌医科大学医学部長の三浦哲嗣氏 ――「彼らを待ち受けているものが何かをあまり理解していない」とは、どのような意味なのでしょうか。 今進められている「医師の働き方改革」などの議論次第で、医師の必要数は増減しますが、厚生労働省の医師需給推計によると、2028年頃に約35万人で需給は均衡するとされています(『医師需給2028年頃に均衡、「週60時間程度に制限」で』を参照)。 医学部の学生定員は、あと2年はおおむね現状維持というのが国の方針ですが、その後は減員も検討されることでしょう(『医学...