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「医師の働き方の多様性認める」がカギ◆Vol.2

スペシャル企画 2018年8月28日 (火)  司会・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

※日医副会長の今村聡氏と東京大学大学院医学系研究科国際保健政策学教室教授の渋谷健司氏の対談。文中、敬称略。(Vol.1を参照) ――2017年4月には、「新たな医療の在り方を踏まえた医師・看護師等の働き方ビジョン検討会」の報告書がまとまりました(『新たなビジョン、利害調整では生まれず - 渋谷健司・厚労省ビジョン検討会座長に聞く◆Vol.1』を参照)。 渋谷 働き方改革は、時短の問題だけでなく、医師の需給・偏在や医療提供体制、さらには医療の受け手側の問題など、全てが関係してきます。働き方改革をエントリーポイントとして、医療の持続可能性を踏まえつつ、医療の在り方を変えるにはいいチャンスだと捉えています。ビジョン検討会も、この発想に立って、医療の新たな提供体制についての議論を進めました。 東京大学大学院医学系研究科国際保健政策学教室教授の渋谷健司氏 ――先生方は、現在進行中の厚生労働省の「医師の働き方改革に関する検討会」の構成員です。同検討会は、医療提供体制全般よりは、「時短」という軸を中心に、焦点を絞っているかと思います。 今村 検討会は厚労省医政局が主導していますが、今回の働き方改革の...