1. m3.comトップ
  2. 医療維新
  3. 四病協、新たに二階建て「専門医制度」を提言

四病協、新たに二階建て「専門医制度」を提言

レポート 2018年8月23日 (木)  高橋直純(m3.com編集部)

四病院団体協議会は8月22日に総合部会を開催し、同協議会専門医制度のあり方検討委員会での議論の結果として「専門医制度への提言 社会はいかなる専門医を必要としているのか」を公表した。現在の基本領域の専門医を「(認定)専門研修修了医師 certified doctor」とした上で、その後に多様な認定主体による「専門医specialist」の二階建てにするという内容だ。 全日本病院協会副会長の神野正博氏は「池の水面に小さな石を投げたということ。こういう意見があるということで議論を進めていきたい」とし、厚生労働省や今月24日の日本専門医機構の理事会にも提出する考えを示した。 提言の骨子は以下の通り。 (1)国民視点から、専門医制度の見直しを求める。すなわち、臨床研修終了後の3年程度の研修は「専門研修制度」とすべきであり、そのプログラムされた専門研修を修了した医師は「(認定)専門研修修了医師 certified doctor」とすべきである。 (2)science, art, coordinate能力を兼ね備える専門医specialistは、十分な臨床経験の後に取得すべきものであり、いつからでも...