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医師は医療行為をしてこそ-小松本悟・足利赤十字病院院長に聞く◆Vol.2

インタビュー 2018年9月7日 (金)  聞き手・まとめ:水谷悠(m3.com編集部)

Vol.1はこちら ――診療情報管理士の育成が、医師の業務の負担軽減にもつながるわけですね。 事務職に資格を取らせてあげよう、自信を付けさせようというのが一つでしたが、やはり医師の業務は増えてきています。徐々に紙カルテから電子カルテになってきましたが、紙カルテでも色々な同意書などがたくさん増えてきて、膨大な量です。それは時代の流れで仕方がないと思いますし、病院としては、従うのは当然です。でも、やはり医師は患者さんに付き添って、医療行為をして初めて、「いくら」なんです。それが医師の仕事の根幹です。私は経営学修士も取得していますが、私の医療、経営哲学からすると、外科医はオペ室に長くいて手術をする。内科系の医師は病棟で患者さんに接して、検査などいろんなことをやる。そうすれば、絶対に医療経営は良くなるのです。これこそ真の医師の働き方だと思うのです。そこに診療情報管理士を付けてあげれば、医師事務作業補助ができて、医師はより医業に専念できるわけです。 それが医師の仕事ですから、その方がいい。だけど、時代の流れもあります。医師も、インフォームドコンセントを取るとか、色々と付随したものをやらないといけ...