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「接種差し控えで訴訟も」「重症脳炎症例を経験」- HPVワクチン接種◆Vol.2

レポート 2018年9月2日 (日)  橋本佳子(m3.com編集長)

m3.com意識調査『HPVワクチンの「積極的な接種勧奨」、再開すべき?』には、賛否さまざまな意見が寄せられた。勤務医と開業医の意見について、【できるだけ早急に再開】【もう少し合意形成できた後に再開】【科学的根拠が不十分・否定的】【その他】に分けて、主なものを紹介する。 【できるだけ早急に再開】 ・科学的に効果は立証されています。有害事象がゼロというつもりはありませんが、有害を立証すべく計画され、立証できなかったことから、いったん隠蔽されたという経緯を持つ名古屋スタディの結果は、逆にこのワクチンが安全であることを疫学的に証明しました。素人の共感と恐怖とをあおる反対派の戦術は非科学的・非倫理的で、日々未来の子宮頸がん被害者を生み続けていることから、一種の間接的な殺人だとも言えます。未来の子宮頸がん患者による集団提訴もあり得るだろうと思っています。【勤務医】 ・積極的な接種勧奨の前提として、日本では子宮頸がん罹患率が上昇している一方で、海外ではHPVワクチンによる子宮頸がんの抑制効果のエビデンスが認められている事実を、厚労省主導でしっかりと国民に知らせるべきである。偏重傾向にあるメディアを...