1. m3.comトップ
  2. 医療維新
  3. 積極的安楽死「日本では困難」‐高久史麿・JADECOM会長に聞く◆Vol.1

積極的安楽死「日本では困難」‐高久史麿・JADECOM会長に聞く◆Vol.1

スペシャル企画 2018年9月3日 (月)  聞き手・まとめ:大西裕康(m3.com編集部)

誰もが必ず迎える死の直前、医療はどうあるべきなのか。厚生労働省は今年3月、いわゆる終末期医療のガイドライン改訂版として「人生の最終段階における医療・ケアの決定プロセスに関するガイドライン(GL)」を公表。死が間近に迫る時の医療やケアについて、あらかじめ話し合っておくプロセス「アドバンス・ケア・プランニング(ACP)」の概念を新たに盛り込み、普及促進を図っている。GLの改訂に向けては、ACPを普及する必要性を指摘した日本医師会「第XV次生命倫理懇談会」の答申文書(詳しくは日医ホームページ)が大きな影響を与えた。日医・懇談会の座長を務めた地域医療振興協会(JADECOM)の会長を務める高久史麿氏に、日本における終末期医療はどうあるべきなのかなどについて伺いました(2018年8月1日にインタビュー。全2回の連載)。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 高久氏 ――厚労省が今年3月に公表した終末期医療のGL改訂版では、新たにACPの概念を盛り込むなど、日医・懇談会が厚労省GLの改訂を検討している最中にまとめて公表した文書の内容を多く取り入れて...