1. m3.comトップ
  2. 医療維新
  3. JCVSDからNCDへ - 医療の質向上に向けた20年の取り組み

JCVSDからNCDへ - 医療の質向上に向けた20年の取り組み

オピニオン 2018年10月7日 (日)  NCD事務局

2011年にスタートした、日本における外科手術の治療症例をデータベース化していくという取り組みは、現在、15の参加学会を抱えるNCD(National Clinical Database)として着実に実りを迎えつつある。NCDデータベース構造のモデルとされたのが、NCD発足の10年ほど前にスタートした日本心臓血管外科学会のJCVSD(日本心臓血管外科手術データベース機構)だ。JCVSD設立とNCDへと発展を遂げるまでの経緯を3人のキーパーソンに語っていただいた。(本文中、敬称略) プロフィール 高本眞一(たかもとしんいち):東京大学名誉教授。1973年東京大学医学部医学科卒業。東京大学医学部胸部外科教授(教務委員長兼任)、三井記念病院院長などを歴任。日本心臓血管外科学会及び日本胸部外科学会により発足したJCVSD(日本心臓血管外科手術データベース機構)を立ち上げる(なお、高本氏の「高」は、はしご高)。 本村昇(もとむらのぼる):東邦大学医療センター佐倉病院心臓血管外科教授。1985年京都府立医科大学卒業。高本医師のもとで、JCVSDの発足当初から運営に深く携わる。 横山斉(よこやまひと...