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北海道地震で起こった“想定外” - 古家乾院長・JCHO北海道病院に聞く

インタビュー 2018年9月12日 (水)  聞き手・まとめ:大西裕康(m3.com編集部)

北海道南部・胆振地方中東部を震源とする地震が9月6日未明に発生し、北海道が全域停電となる中、医療機関はどのように対応したのか。当初は通常の外来および入院診療を停止して自院の通院患者の救急および外来処方対応に専念し、徐々に一般の救急搬送の受け入れにも対応した地域医療機能推進機構(JCHO)北海道病院(札幌市豊平区、一般病床312床、結核病床42床)の状況について、院長の古家乾氏がm3.comの電話取材に応じてくださった。発災直後から想定外の事態が相次いだ状況についてお届けする(2018年9月11日にインタビュー)。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ――「北海道全域が停電」という未曽有の事態を貴院ではどうやって乗り越えつつあるのでしょうか。 まず、自力で出勤できる職員がほとんどだったため、医師の9割、看護師は4分の3が駆けつけてくれたのには大変助かりました。札幌市内の一部地域では液状化現象や道路の陥没などがあったものの、当院の周辺地域では道路や建物で大きな被害がなかったのは不幸中の幸いと言えるのはでないでしょうか。想定外の事象や、考え...