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治療に関する“口コミ”規制の運用、結論まとまらず

レポート 2018年9月12日 (水)  大西裕康(m3.com編集部)

医療機関で受けた治療の内容や効果に関する体験談(口コミ)は、インターネット上で活用すると法律で禁じる「広告」に該当するのか――。「医療広告ガイドラインに関するQ&A;」で具体的な運用面を明示するため議論している厚生労働省の「医療情報の提供内容等のあり方に関する検討会」(座長:尾形裕也・九州大学名誉教授)は9月12日、口コミの取り扱いに関して説明する文言で合意できず、取りまとめを座長に一任した。口コミに関するQ&A;の内容は、まとまり次第、厚労省が公表する見通し。 9月12日、厚労省検討会 医療に関する広告の規制強化は、トラブルが発生している美容医療や自由診療に関する広告の抑止を念頭に、今年6月1日に施行された医療法等改正法に盛り込まれている(『医療広告GLのQ&A、34項目を追加』を参照)。規制強化の具体的な運用面を示すQ&A;については、口コミに関する部分を除いて8月10日付で既に公表している(Q&A;は、厚労省ホームページを参照[URLリンク])。 厚労省は、Webサイトに病院・診療所の名称が特定できる「特定性」があり、同Webサイトの運営に医療機関側の費用負担が発生していて、患者...