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カリキュラム制は「特別な理由」がある場合 - 寺本民生・日本専門医機構理事長に聞く◆Vol.3

インタビュー 2018年9月24日 (月)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

――新専門医制度の仕組みについてお聞きします。プログラム制が基本ですが、「途中でプログラムの変更をしたい」、あるいは出産・育児等で中断があるため、「カリキュラム制をもっと認めてもらいたい」などの意見があります。先生ご自身、プログラム制をどう評価されているのでしょうか。 医学教育では、「アウトカム」を求めるのが今のスタンス。専門研修においても同様で、やはりプログラム制がリーズナブルでしょう。私は以前、(帝京大学の)医学部長を務めたこともあります。どんな医師養成を目指すか、いかなる教育を行えば、それが達成できるかを考えてきました。専門研修も同じで、目指すべき専門医像を定め、その目標に向かって、プログラムを考えていくことになります。カリキュラム制では、その辺りがあまり明確ではない上に、どうしても「単位取得」が先行しがちです。 専門研修ではカリキュラム制も一部、認めていますが、私は出産・育児など、特別な理由がある場合に限るべきと思っています。 9月13日に取材。Vol.2は、『なぜ内部情報が漏洩したのか、由々しき事態 - 寺本民生・日本専門医機構理事長に聞く◆Vol.2』を参照。 ――プログラ...