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1年生全員が寮生活、“学生のための大学”目指す - 川崎医科大学◆Vol.1

スペシャル企画 2018年9月25日 (火)  橋本佳子(m3.com編集長)

「人間(ひと)をつくる 体をつくる 医学をきわめる」 川崎医科大学の医学教育の最大の特徴は、1970年以来、創設者である川崎祐宣(すけのぶ)氏が掲げた、この建学の理念を継承し、実践し続けていることにある。学長の福永仁夫氏は、「医学生を良医に育てるのは、非常に大変なこと」と前置きした上で、「ハード面およびソフト面ともに、教育環境面で非常に手厚い大学だと思う」と語る。臨床実習前に行うOSCEを、全国の大学に先駆けて1992年に導入するなど、同大学発の取り組みは多い。福永氏に、同大の医学教育の現状や今後の展望などについてお聞きした(2018年9月6日に取材。全3回の連載)。 建学の理念を具現化した医学教育の特色は、7つに大別することが可能だ。その第一に掲げているのは、第1学年の全寮制。キャンパス内に男子寮と女子寮があり、地元出身か否かにかかわらず、全員が寮生活を送る。全室個室で、朝・夕食付き。 “学生のための大学”という理念の下に、次のような特色のある6カ年一貫教育を行っている。 1.第1学年は全寮制度で、医学・医療に携わる者に必要な人間関係を深めている。 2.第2~6学年には、一人一人に自...