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大学附属病院病棟を「模擬病棟」に改修 - 川崎医科大学◆Vol.2

スペシャル企画 2018年10月1日 (月)  橋本佳子(m3.com編集長)

川崎医科大学附属病院は16階建て。その11階の一角、1病棟の半分に相当のスペースを占めるのが、「スキルス・ラボ」だ。各種の手技、処置を学ぶためのシミュレーションセンターを設ける大学は最近増えているが、このラボの特徴は、「模擬病棟」である点だ。2011年に設置した。 同病院で実際に使用している病棟を実習用に再現しており、スタッフステーション、作業準備室、デイルーム、病室、介助シャワー室、患者用トイレ、回収リネン室、ダスト室、清浄室から構成されている。同大の医学生、川崎医療福祉大学の学生などのほか、学外にも開放しているため、年間の延べ利用者は約2万人に上る。運営に当たる専属の職員も3人配置。 川崎医科大学学長の福永仁夫氏は、「例えば、患者が病室で急変したケースを想定して、看護師が医師に連絡、必要な機材を持ち、駆け付けて対応するなど、動線も考えたシミュレーションが可能」と説明する。 スキルス・ラボの平面図(提供:川崎医科大学) OSCE用の教室、自修室も 現在は、全大学で実施している共用試験。診療参加型臨床実習に入る前に、実習に必要な知識や技能を試す試験で、コンピューターを用いた学科試験であ...