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創設者「川崎先生」の志を継承、そして革新 - 川崎医科大学◆Vol.3

スペシャル企画 2018年10月4日 (木)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

――川崎医科大学では、充実した教育体制を敷いています。 確かに、ハード面およびソフト面ともに、教育環境面で非常に手厚い大学だと思います。本学は、1970年の開学で、伝統ある大学と比較すれば歴史は短いですが、創設者である川崎祐宣(すけのぶ)先生の教えは非常にインパクトが強く、その建学の理念が脈々と受け継がれていることが特徴です。 「人間(ひと)をつくる 体をつくる 医学をきわめる」 学長の福永仁夫氏 川崎祐宣先生は戦前、岡山市に「外科川崎病院」を開設、戦争により全焼したものの、1946年には再建、1950年には財団法人「川崎病院」、1957年には社会福祉法人「旭川荘」をそれぞれ設立し、海外の視察を重ねて病院や福祉施設を発展させてきました。しかし当時は医師不足、また大学は研究至上主義であり、教育や臨床に熱心ではない教授が多いという問題意識を持っていたようです。医学部・医科大学の新設は1950年以降、ストップしていましたが、1970年以降、医学部・大学の新設が始まり、本学はその最初の1970年に開学しています。 もっとも、開学に当たっては、川崎先生の熱意を支持する人がいた一方、さまざまな反発...