1. m3.comトップ
  2. 医療維新
  3. 投資型医療には“保険者の復権”が必要-ミナケア代表取締役・山本雄士氏◆Vol.2

投資型医療には“保険者の復権”が必要-ミナケア代表取締役・山本雄士氏◆Vol.2

スペシャル企画 2018年9月23日 (日)  まとめ:高橋直純(m3.com編集部)

ミナケア代表取締役・山本雄士氏 東大教授の一言で臨床医から転身◆Vol.1 投資型医療には“保険者の復権”が必要◆Vol.2 大事なのは「その議論で、世界はどう変わるんですか」◆Vol.3(近日公開) 中山:具体的には、保険者への支援をされているんですよね。 山本:はい。日本の仕組みでは、健康でいてもらおうというインセンティブを最も強く持つ主体は、実は保険の支払い側ですよ。加入者が健康でいればいるほど、保険者は支出が少なくて済みます。ですから、投資型医療を実現しようと思ったら、保険者と組む以外に選択肢はなかなかないんですね。 医師は理念には賛同してくれますが、先ほど言ったように生計の立て方が見えにくいせいか、「意義は分かるけど…」となってしまうケースが多くて。 中山:健康保険組合の解散が徐々に増えていますが、保険者の危機感は相当なものなのでしょうか。 山本:僕らが創業したのは2011年で、当時もその前も、「赤字、赤字」と言われていました。しかも、「保険者はそんなに数多く要らないのでは」という意見も最近は出てきています。でも僕は、少なくとも今ぐらいの保険者の数がないと、投資型医療は実現し...