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医学部・附属病院、2024年度末に全面移転 - 琉球大学◆Vol.2

スペシャル企画 2018年10月12日 (金)  橋本佳子(m3.com編集長)

琉球大学医学部と附属病院は、現在のキャンパスから約5.5km北にある、2015年3月に米国から返還された西普天間住宅地区の跡地の一角を占める「沖縄健康医療拠点」に移転する。時期は、2024年度末の予定だ。 政府主導のプロジェクトの一環で、その柱は、「高度医療・研究機能の拡充」、「地域医療水準の向上」、「国際研究交流、医療人材育成」――の3つ。琉球大学のキャンパスは、附属病院棟、研究棟、講義・実習棟のほか、研究機能等の充実に向け、先端医学研究センターなども設けるのが特徴だ。 宜野湾市のキャンプ瑞慶覧(西普天間住宅地区)跡地利用計画による。ブルーの部分が、「沖縄健康医療拠点」。 「沖縄完結」の医療体制が必要 中でも目玉の一つが、「先端医学研究センター」。沖縄の自然や地理的条件などを踏まえ、(1)沖縄の天然資源利用による創薬研究、(2)熱帯・亜熱帯環境下における感染症研究、(3)住民ゲノムコホートおよび疾患ゲノムコホート研究、(4)細胞治療研究および幹細胞治療――の4つを研究テーマとして想定している。バイオバンク部門、データセンター部門、疫学・ゲノム研究部門、移植再生医療部門、創薬部門、国際...