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82大学での競争の中で選ばれる存在に - 琉球大学◆Vol.3

スペシャル企画 2018年10月16日 (火)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

――先生は2017年4月に医学部長に就任されました。2017年の沖縄県医師会報でのインタビューで「全国 82 医学部との競争が待っている中で、琉球大学医学部をさらに発展させていかなくてはならないという責任がある」と言われています。 はい。幸い琉球大学は、亜熱帯にあるという自然環境に加えて、日本の南部に位置し、離島も多いという地理的、そして歴史的に、特徴を打ち出しやすい環境にあります。医学教育分野別評価でも、「離島」と「国際化」の両方の視点で貢献しているほか、シミュレーション教育で高い評価を受けました。 医学部長の石田肇氏が薦める書籍は、『良医の水脈―沖縄県立中部病院の群像』(安次嶺馨著、ボーダーインク)。 「離島」と言っても、宮古島、石垣島、久米島のほか、本島北部などには、いずれも基幹となる病院があり、教育環境は整っています。那覇出身の学生でも、修学旅行で本島北部から近い伊江島に行ったことがある程度で、臨床実習で初めて離島に行く学生が多く、貴重な経験になります。また「国際化」ですが、うちの学生には、バイリンガルの人が結構多く、海外での臨床実習の人気は高いです。 さらにこれは研究面での特...