「ノーベル賞候補」引用栄誉賞に京大・金久實氏
レポート
2018年9月20日 (木)
水谷悠(m3.com編集部)
クラリベイト・アナリティクス社は9月20日、2018年の「クラリベイト・アナリティクス引用栄誉賞」の受賞者17人を発表し、日本人では医学・生理学分野で京都大学化学研究所特任教授の金久實氏(70歳)が選ばれた。「KEGG(Kyoto Encyclopedia of Genes and Genomes)の開発を含むバイオインフォマティクスへの貢献」が受賞理由。同日、都内で開かれた記者会見で、金久氏は「バイオインフォマティクスはサポート的な分野で、大変びっくりするとともに光栄に思っている。これで光が当たってくれて、次の世代の研究者が入ってきて、生命の謎を解き明かす方向に向かってくれれば」と喜びを語った。 KEGGのホームページによると、KEGGは「遺伝子やタンパク質(ゲノム情報)と化合物など(ケミカル情報)の分子部品の情報を、分子間の相互作用・反応・関係ネットワーク(システム情報)の知識で統合した生命システム情報統合データベース」。金久氏は、開発した目的を「生命を構成している部品、分子に関する計測技術が発展して大量データが蓄積される時代になっているが、そこにどういう意味があるのか、その生命シ...
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