1. m3.comトップ
  2. 医療維新
  3. 新設医学部でいち早く国際認証を取得 - 富山大学◆Vol.1

新設医学部でいち早く国際認証を取得 - 富山大学◆Vol.1

スペシャル企画 2018年10月23日 (火)  橋本佳子(m3.com編集長)

富山大学医学部は、新設医学部・医科大学の中では最も早く、医学教育の国際認証である「医学教育分野別評価」を受審、2017年4月に認定された。 富山県は、江戸時代から始まる配置薬業が今でも続き、医薬品生産額は47都道府県でトップ、「薬都とやま」は健在だ。一方で、公害病であるイタイイタイ病に苦しんだ歴史も持つ。そんな土地柄にある同医学部の前身は、富山医科薬科大学。医学科、看護学科、薬学部の3学科・学部の連携は、開学以来、継続して取り組んでいる。 独自の強みを生かした医学教育改革への取り組みを、医学部長の北島勲氏にお聞きした(2018年9月20日取材。全3回の連載)。 富山県の医療に関するさまざまな事象を学ぶ講義が、「富山医療学」。対象は、医学部4年生。2018年度の後期から新たにスタートする。その狙いを医学部長の北島勲氏は、次のように語る。 「地域医療とは何かを考えた時に、都会とは違う地域の特徴を把握しておくことが重要。特に冬には雪深くなる富山県で、どんな医療が提供されているかを学ぶ必要がある。さらにプライマリケアなどの知識や手技だけでなく、その地域が歩んできた医療の歴史を知っておくことも大...