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卒業生の20、30年後まで責任を持つ - 富山大学◆Vol.2

スペシャル企画 2018年10月30日 (火)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

――「医学教育分野別評価」を新設大学の中では、一番早く受審され、評価を受けました。 地方大学として、地域医療の担い手、またグローバルに活躍できる医師、これら両方の医師を養成していくためには、きちんとした認証評価を背景に持つことが必要だと考えています。 私は附属病院の検査・輸血細胞治療部の責任者も務めています。臨床検査室では、その質保証のために、ISO15189という国際認証の取得が必須です。世界のスタンダードに合わせるのは、産業界では当然のこと。医療や医学教育でも同様に、世界標準をクリアした上で、独自性を打ち出していくのが基本スタイルだと思っています。 富山大学の動きが早かったのは、受審を決めた当時の医学科執行部の強いリーダーシップとともに、若手を中心に受審に賛同する教員が多かったことが大きかったと思います。 富山大学医学部長の北島勲氏は、「本学には、多様な入試枠がある。それぞれの目的に見合った人材を養成できているかを見ていく必要がある」と語る。 ――具体的にはいつ頃から準備を始められたのでしょうか。 正式に認定されたのは2017年4月ですが、その2年ほど前より私の前任の村口医学部長時...