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教員を50項目以上で客観的評価、年俸への反映も- 富山大学◆Vol.3

スペシャル企画 2018年11月5日 (月)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

――国際認証の受審を一つの契機に、さまざまな医学教育の改革に取り組まれています。 ただ、制度としての外堀が埋まっても、実質が未熟な状況下にあると考えています。医学部に限らず、大学全体の教員削減が進む一方で、臨床実習の時間数も増え、教員の負担が増しています。教員の負担を減らすために、Moodle(電子シラバスシステム)やe-ラーニングなどを活用し、学生が自主学習できるシステムを導入し、いかに効率良く教育する体制を整えるかが課題です。本年度から、医師キャリアパス創造センターの教員3人で4年次の臨床実習前に、アクテイブラーニングの一貫として、課題を与えたグループ学習にこのMoodleを利用したe-ラーニングを開始します。 「医学と薬学、和漢医学が近い関係にあるのは、他の大学にないメリットなので、それを生かさない手はない」と語る富山大学医学部長の北島勲氏。 ――病院教員の負担軽減では、臨床研究管理センターを開設されたとのことです。 臨床研究を行うためには、何人を研究対象にするかなどのプランニング、倫理審査の準備などの書類作成から、得られたデータの統計解析まで、さまざまな場面で臨床研究に特有の知...