AI研究開発専門の倫理審査委員会設置へ

厚生労働省が9月27日に開催した「保健医療分野AI開発加速コンソーシアム」（座長：北野宏明・ソニーコンピュータサイエンス研究所社長・所長）の第2回会議で、AI開発加速に向けた方策が議論され、AIの研究開発のために必要な大学や医療機関などの研究倫理審査委員会（IRB）について、AI関連の医学研究の倫理審査を担う専門のIRBを設置することが提案された。 同コンソーシアムの構成員は医療関係者の他、企業、AI開発関係者らから成る 同会議は、保健医療分野でのAI開発を加速するための障壁となっている課題を取り除くための議論が進められている。第1回会議（『AI開発で「検査画像データベース、企業が利用できるようにすべき」』）では、AI開発に必要なデータ収集に当たり医療機関等の倫理審査承認の遅延がボトルネックになっていることが、同コンソーシアム構成員で日本医療開発研究機構（AMED）理事長の末松誠氏から課題として挙げられた。 これに対し、第2回会議では座長の北野氏から、「倫理審査委員会は各機関にあるが、AIに詳しい専門家は不足している」とし、各医療機関等でAI専門の倫理審査委員会を設置するだけでなく、外...