1. m3.comトップ
  2. 医療維新
  3. 「持続可能な最善のがん医療」、実現できる医療費制度とは?

「持続可能な最善のがん医療」、実現できる医療費制度とは?

レポート 2018年10月7日 (日)  橋本佳子(m3.com編集長)

第77回日本癌学会学術総会(大阪市)で9月27日、「持続可能な最善のがん医療を実現するための医療費制度とは?」というテーマで「特別企画」が開催され、がん関連の3団体の理事長ら計15人が出席、3時間にわたって議論した。 座長を務めたのは、本学術総会会長の森正樹氏(大阪大学消化器外科学教授)と、日本癌学会理事長で国立がん研究センター理事長の中釜斉氏。討論者として、日本癌治療学会理事長で慶應義塾大学外科教授の北川雄光氏、日本臨床腫瘍学会理事長で、神戸大学腫瘍・血液内科教授の南博信氏のほか、日本医師会、日本医学会連合、日本製薬団体連合会、行政、患者、メディアなど、さまざまな立場の人が加わった。 森氏は、人口減少社会にあっても高齢者の増加から、がんは今後も主要な疾患であるとし、「がんの生物学的特性の解明は進んでいるものの、まだやるべきことは数多くある。また薬物療法、外科手術、放射線治療のいずれの分野でも、治療法の研究は進んでいるが、これまでの治療よりは費用がかかる。いかに効率的かつ効果的に実施するかが課題。その一環で、ヒトゲノムの解明も進んでいる」と企画趣旨を説明、適切な医療の提供がひいては医療...