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「優子、行ける?」と聞かれたら、再び紛争地へ - 白川優子・「国境なき医師団」看護師に聞く◆Vol.3

インタビュー 2018年10月27日 (土)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

――白川さん自身は、日本で看護師免許を取得した後、オーストラリアン・カソリック大学看護学部を卒業、その後、メルボルンの医療機関の手術室などで看護師として勤務し、2010年から国境なき医師団で活動されています。 私自身について言えば、多文化の国であるオーストラリアの大学を卒業し、看護師として働いていた経験がすごく生きています。 もっとも、日本人スタッフが全て、留学経験者であるとは限りません。でも、日本人は真面目で、仕事も丁寧で、人間性も良く、海外の他のスタッフからは評価が高いのです。「この前、○○のミッションで、△△先生と一緒だったけれど、ものすごく働きやすかった」などと、言われることがよくあります。海外に出て、日本の医療者の良さを改めて知りました。 イエメンにて(提供:国境なき医師団) ――具体的には、どんな意味でしょうか。 外科の先生方は、本職の合間に有休を使って来る方が多く、割と頻繁に入れ替わります。一方、私たち手術室のナースは3カ月や6カ月など、比較的長くいるため、世界各国の外科医と一緒に仕事をしています。 もちろん皆がプロフェッショナルとして仕事をされるのですが、日本の外科医は...