小泉議員「人生100年時代は3万円事件から始まった」
レポート
2018年10月7日 (日)
橋本佳子(m3.com編集長)
「人生100年時代」は、「3万円」事件から始まった――。 衆議院議員の小泉進次郎氏が、10月7日に東京都で開催された第60回全日本病院学会の「特別鼎談」に登壇。今後の社会保障を語る上でのキーワードである「人生100年時代」の提唱者として、その経緯やこの言葉に込めた思いを語った。 1人当たり3万円の「年金生活者等支援臨時福祉給付金」の2016年度実施が決まった際、異議を唱えた小泉氏。それを機に、自民党の財政再建特命委員会に、「2020年以降の経済財政構想小委員会」が発足した。将来の社会保障の在り方を検討するのが目的だ。 「レールからの解放- 22世紀へ。人口減少を強みに変える、新たな社会モデルを目指して -」と題する2016年4月の提言で、「人生100年時代」を打ち出した。価値観が多様化する中で、いろいろな働き方、生き方を選択できる社会に転換することが、「働き方・生き方・教育の位置付け、そして社会保障を見直すことにつながる」と指摘している。 小泉氏は講演、それに続く鼎談の中で、多様性を認め、一人一人の選択を可能にする社会への転換を何度も強調。「多様な生き方を実現できる社会へと改革していく...
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