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インターバルや完全休日、圧倒的に「未実施」

レポート 2018年10月9日 (火)  大西裕康(m3.com編集部)

国立大学附属病院長会議は10月5日に記者会見を開き、医師の働き方改革に関する取り組み状況などについて把握するために実施した調査の結果を公表した。全45病院(歯科系2病院、研究所附属の1病院を含む)のうち39病院が回答し、「勤務間インターバルや完全休日」については約6割に当たる最多の23病院が「未実施」だった。次いで「検討中」が11病院、「実施」は5病院だった。回答した病院の内訳など、詳細は非公表。9月最終週に電子メールを利用して実施した。 同会議常置委員長の山本修一氏(千葉大学附属病院病院長)は会見で、「現状をおおまかに把握するためなので、細かいことは聞いていない」と説明。その上で、「医師の健康管理は非常に重要なので、(専門業務型)裁量労働制導入の検討以前の話。医師が休んでいない状態で診療を続けるのは、医療の安全を確保する観点でも大変危険と認識しており、勤務間インターバルなどによる健康管理は大前提として(働き方改革の議論は)進めていきたい」と述べた。「実施」と回答した5病院が「勤務間インターバル」を実施しているのか、「完全休日」を実施しているのか、その両方かについては不明。また、実施し...