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昭和大、入試で現役や卒業生の親族らを優先

レポート 2018年10月16日 (火)  岩崎雅子(m3.com編集部)

昭和大学医学部は10月15日、都内で記者会見を開き、医学部入試で現役と1浪生の受験生に加点をするほか、同窓生の親族を優先させていたことを明らかにした。会見には学長の小出良平氏と医学部長の小川良雄氏が出席。小川氏は「受験生および受験を検討されている皆様、社会の信頼を損なうもので、深くお詫び申し上げる」と謝罪。「不正とは考えておらず、現役生の将来性への加点という認識だった」と繰り返した。同大は今後、第三者委員会を設置して詳しい調査をするとともに、不利益を受けた受験生への対応を検討する。 会見で謝罪する小出良平氏(左)と小川良雄氏(右) 医学部入試をめぐっては、東京医科大学の入試不正問題を発端に、8月以降に文部科学省が全国の医学部・医科大学の入試について調査を実施(『医学部合格率、男性が女性の1.18倍、8割の大学で上回る』を参照)。昭和大は文科省のアンケートに対し、不正を否定していた。 昭和大によると、加点を行っていたのは小論文や面接、調査票などを基に評価する2次試験。2013年から、2次試験(80点満点)の調査票評価の項目で、現役生には10点、1浪生には5点を一律に加点していた。 また、...