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阪大病院のがん遺伝子パネル検査、3件目の「先進医療B」

レポート 2018年10月17日 (水)  橋本佳子(m3.com編集長)

厚生労働省は、中央社会保険医療協議会総会(会長:田辺国昭・東京大学大学院法学政治学研究科教授)の10月17日の会議に、先進医療会議の評価結果を報告した。大阪大学医学部附属病院が実施する「Oncomine Target Testシステムを用いたがん遺伝子パネル検査」で、対象は進行・再発の難治性固形癌患者。がん遺伝子パネル検査が「先進医療B」として認められるのは、国立がん研究センター中央病院、東京大学医学部附属病院に続いて、3件目(資料は、厚労省のホームページ)。 先進医療に係る患者負担は44万5000円だが、研究費負担が20万円であり、患者負担は24万5000円。保険給付される費用は2470円。 本パネル検査は、現在承認されている抗がん剤に関連するドライバー遺伝子のほか、治療選択に有益な遺伝子など 46遺伝子を搭載している。既にFDA(米食品医薬品局) の承認を受けている。遺伝子検査結果に基づく薬剤選択により、国内外の企業治験や医師主導治験等への参加など、科学的知見に基づく治療選択が可能になると期待される。 先進医療申請に先立つ24例を対象とした先行研究では、アクショナブル遺伝子異常を有...