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医学部入試、各大学が特色出せる「幅を示す」

レポート 2018年10月17日 (水)  大西裕康(m3.com編集部)

嘉山氏 良い医療人材を育成するための公平・公正な医学部入試の在り方とは――。全国医学部長病院長会議(AJMC)は、各大学が入試で特色を出しつつも「国民、受験生がフェアと感じるような」範囲で学生を選抜するための規範づくりに乗り出した。10月16日、AJMCの「大学医学部入学試験制度検討小委員会」で委員長を務める嘉山孝正氏(山形大学医学部参与)が文部科学省内で記者会見し、今月13日にAJMCが公平・公正な入試制度を実現するために初会合を開いた同小委の検討内容を改めて説明(『「公平 ・公正な医学部入試の在り方」、AJMCが検討』を参照)。規範の公表時期については「難しい課題だが頑張って1カ月、少し延びるかもしれないが、早急に、と考えている」と述べた。 初会合では、各委員の役割分担など決めたという。同小委がまとめる規範については、AJMCの会員である医学部がある全国80大学の同意も取り、オフィシャルな見解として出す方針だ。同規範を反映する時期については、再来年以降に実施する入試への反映を求めていくことになる。各大学が来年2~3月に実施する入試のための募集要項などを既に公表しているため。 今月1...