順大、文科省の指摘事項、「AJMC規範で検証」

順天堂大学は10月17日、医学部入学試験に関する文部科学省の調査への対応として、「個別事項については、現時点ではコメントを差し控えさせていただきます」との文面を報道関係者向けに発表した。同文面で、文科省調査において指摘された事項があったことは明らかにしたものの、指摘された具体的な内容は公表しなかった。 文科省の指摘事項については、全国医学部長病院長会議（AJMC）の「大学医学部入学試験制度検討小委員会」（委員長：嘉山孝正・山形大学医学部参与）が、約1カ月でまとめる予定の医学部入試に関する規範に則って検証し、公表する方針だ（『医学部入試、各大学が特色出せる「幅を示す」』を参照）。 医学部入試を巡っては、東京医科大学の不正が発覚したことを受け、文科省が他の80大学医学部を対象に調査（『医学部合格率、男性が女性の1.18倍、8割の大学で上回る』を参照）。同省は現在、各大学への追加の問い合わせや訪問調査を実施中で、10月中にも調査結果の中間取りまとめを公表し、最終的な取りまとめを年内に公表する方針だ。昭和大学は10月15日に記者会見を開き、不適切な加点があった旨を明らかにした（会見の詳細は『昭...