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臨床研修一期生の小説家が描く「今のリアルな医師像」―医師で小説家・知念実希人氏に聞く◆Vol.1

インタビュー 2018年10月26日 (金)  長倉克枝(m3.com編集部)

週に5日は小説を書き、週に1日は内科医として勤務する――。医師として働きながら、3カ月に1冊のペースで小説を書き上げる知念実希人氏は、2012年に小説家デビュー以来、医療などをテーマにした作品を発表し続け、代表作とも言えるミステリー小説『天久鷹央』(新潮社)シリーズは累計100万部のヒット作になった。 知念氏は2004年3月に東京慈恵会医科大学医学部を卒業した、医師臨床研修制度の一期生。日本内科学会認定医を取得後、本格的に小説家の道に進んだ。大学病院の心臓外科の医局を舞台にした最新作の『ひとつむぎの手』(新潮社)では自身初のヒューマンドラマに挑戦。早くも重版が決まり好調な出だしだ。作品で描いたもの、また医師であり小説家として活躍し続ける理由について、知念氏にお伺いした(2018年10月1日にインタビュー。全3回の連載)。 知念 実希人(ちねん・みきと)氏 1978年、沖縄県生まれ。東京慈恵会医科大学卒、日本内科学会認定医。2004年から医師として勤務。2011年「レゾン・デートル」で島田荘司選 ばらのまち福山ミステリー文学新人賞受賞。2012年、同作を『誰がための刃』と改題し、デビュー...